健康的な体を維持するためには、アンチエイジングを意識した食事が大切です。栄養バランスが偏った食事は、老化を促進する原因に繋がる可能性があります。
当記事では、アンチエイジングのためには、どのような食事を心がけたら良いのか紹介します。いつまでも元気に活動したい方は、ぜひ参考にしてください。
なぜアンチエイジングには食生活の見直しが大切なのか
老化には様々な原因があると考えられています。体の「酸化」と「糖化」も、老化を促進する原因になるといわれています。
どのような食事が酸化と糖化を招き、体にどんな影響を与えるのか紹介します。
偏った食事は活性酸素を増やす
呼吸によって体に取り込んだ酸素の一部は、体内で活性酸素になります。活性酸素は強い酸化力をもち、体内に侵入したウイルスなどから体を守るために働きます。
しかし、活性酸素が過剰に発生してしまうと、健康的な細胞まで酸化させてしまい、シミなどの肌老化の原因に繋がる可能性があるのです。活性酸素が増える原因は、食品添加物や脂質の多い食事、喫煙や紫外線、ストレスなどです。
人の体には、元々活性酸素の影響を抑えるために働く「抗酸化物質」があります。しかし、体内の抗酸化作用は、20代を過ぎると加齢に伴って低下してしまいます。
活性酸素による影響から体を守るためには、普段の食生活を見直して栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。
糖をとりすぎると糖化を起こす可能性がある
糖質を摂りすぎると、エネルギーとして使いきれずに余った糖質がタンパク質と結びつき、「糖化」という現象が起こります。糖化は細胞を劣化させて、シワなどの肌老化を招く原因になるのです。
また、糖化するときに、AGE(終末糖化産物)と呼ばれる悪玉物質が発生します。AGEは、体を構成するタンパク質にダメージを与えて、機能を低下させることがあるのです。
AGEは、揚げ物などの食品にも多く含まれています。糖化を防ぐために、普段の食事の内容や量を見直しましょう。
アンチエイジングのために食事で心がけた方が良いこととは
アンチエイジングを目指すためには、酸化と糖化を抑えるために工夫をすることが大切です。具体的にどのような点を意識したら良いか紹介します。
抗酸化作用をもつ栄養素を摂る
体内の抗酸化作用は加齢によって低下してしまうため、食事で抗酸化作用をもつ成分を意識して摂ることが大切です。
抗酸化作用をもつ成分には、次のようなものがあります。
【ビタミンA】
レバー、にんじん、かぼちゃ、モロヘイヤ、焼のりなど。
【ビタミンC】
レモン、アセロラ、キウイフルーツ、赤ピーマン、キャベツ、ほうれん草、じゃがいもなど。
【ビタミンE】
カボチャ、モロヘイヤ、卵、アーモンド、落花生など。
【イソフラボン】
納豆、みそ、きなこ、豆腐、油揚げなど。
【アスタキサンチン】
サケ、エビ、カニ、イクラなど。
過剰に発生した活性酸素から体を守るためにも、上記のような抗酸化作用をもつ成分を積極的に摂取しましょう。
糖質やAGEを含む食品の食べ過ぎに注意する
糖質を摂りすぎてしまうと、エネルギーとして使いきれずに余った糖とタンパク質が結びつき、糖化に繋がることがあります。普段の食事では、糖質を過剰に摂取しないように注意することが大切です。
また、AGEの含有量が多い以下のような食品も、食べ過ぎないように気を付けましょう。
フランクフルト
クリームチーズ
バター
ポテトチップス
チキンナゲット
上記のようなAGEを多く含む食品を食べるときは、ホウレン草や小松菜などに含まれるクエン酸と一緒に摂ることをおすすめします。クエン酸には、AGEの吸収を穏やかにする働きが期待できるのです。
アンチエイジングのために栄養バランスの良い食事を心がけよう
健康的な体や健やかな肌を維持するためには、抗酸化作用をもつ成分を摂ったり、糖質を摂りすぎないように注意したりすることが大切です。
脂質や食品添加物が多い食事は、老化を促進する原因に繋がることがあります。アンチエイジングのために、まずは毎日の食事を見直して、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
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